弓道の道具の名前とそれぞれの役割特徴を紹介しています。ちなみに弓道の道具のことは「弓道具」または「弓具」などと呼ぶのが一般的です。
弓道の的までの距離はどれくらいなのでしょうか?
弓道の的までの距離は近的競技と遠的競技の2種類の距離があります。それぞれの距離は以下の通りです。
この距離は全日本弓道連盟競技規則にのっとったものですね。全国どの道場でも同じ距離となっているはずです。
近的の場合は射手が矢を射る位置から28m離れた安土上に、地上27cmの位置に後方に5度傾けて設置します。
遠的の場合は60m離れた場所に地上97cmの高さに後方に15度傾けて設置します。
昔は厳密な距離などは規定されていなかったのですが、射小屋ができていこう地方ごとに近的の距離が固定されるようになったみたいです。
※参考文献:的までの距離は何で28mなんですか?
幕末は関東と関西では的までの距離が違っていたらしいのですが、明治以降になると統一されるようになったのだそうです。
近的競技で用いる的の構造は非常にシンプルです。薄い木製の板を丸めて筒のようにし、そうしてできた的枠の一方に的紙を貼りつけるだけです。ただ木製の的枠は壊れやすく、板の両端を重ねてある部分に矢が刺さるとなかなか抜けないといった問題もあり、最近は合板や樹脂製のものが主流になりつつあります。
また遠的競技に用いる的も台の上に設置してある円形の畳に的紙を貼りつけるだけなので非常にシンプルですね。