弓道の練習メニュー

弓道における練習メニューを紹介しています。弓道場に初めて入ってから、実際に的に弓を放てるまでどのような過程があるのでしょうか。

 

 

共通している練習とは

弓道の細かい練習メニューはその団体により異なります。どれだけの人数、どれほどの的の数があるのかでメニューの組み立て方を変えなければいけませんので、どうしても全部同じとはいきません。

 

ただ共通しているのは初めから矢を飛ばすことなんてできないということです。

 

つまり最初は射法八節を覚えて、次にゴム弓、素引き、巻藁、的前ときてようやく的前の正規訓練となります。少なくとも最初の1カ月はゴム弓〜的前の繰り返しになるかと思います。

 

2カ月くらいで的前で正規訓練ということになるのが一般的だと思います。

 

高校によっては最初にハードな筋トレをやらせて、入部希望者をふるいにかけるところもありますね。これはかなり部活動に力を入れているところです。

 

基本的な練習メニュー

射法八節

射法八節というのは弓道における弓の引き方の土台となる理論のことです。全日本弓道連盟が戦後制定し、以降弓道の教えの基礎になりました。【詳細記事:弓道における弓の引き方の基本「射法八節」とは】これを弓を使わずに行うのが最初の練習だと思います。

 

ゴム弓

ゴム弓を用いて弓を引く為に使う筋肉を鍛えます。弓を引くための筋肉は日常では使わない筋肉です。そのため最初は筋肉痛に苦しむと思います(笑)

 

素引き

矢を持たないで弓だけで行う射法八節です。弓を持ち、かけをつけて実際に矢を放つことを想定して行います。

 

巻藁

巻藁に向かって矢を離す訓練です。ここで初めて弓で矢を飛ばすことができるわけです。ようやく弓道部に入ったと実感できる練習です(笑)

 

的前(自主練)

ようやく的前です。ただ正規訓練の前に的に向かって弓を引くだけの訓練があります。的前に立つといいますね。

 

的前(正規練)

正規練です。的前に立って実際に弓を引き、矢を離します。毎日欠かさず取り組んでいればここまで1カ月くらいでこれると思います。社会人で週2くらいのペースならば3〜4カ月はかかるかと思います。