弓道の矢の種類

弓道の矢の種類について解説しています。シャフトや羽根の種類を分けるのはどういった要素なのでしょうか。

 

 

矢のシャフトの種類

矢のシャフトの種類は材質によって決まります。昔は竹でできた矢がほとんどでしたが、今はコストパフォーマンス向上のために竹以外の素材の矢もあります。主なシャフトは以下の4種類となります。

 

アルミ(ジュラルミン)

耐久性と低コストを併せ持った入門〜中級クラスで最もよく使われる矢です。太さや厚みの種類のバリエーションが豊富です。射手の個性を反映することができるため、弓道において個性を表現したい人々にとって魅力的です。

 

また、オーダーメイドで製作することが可能な点も大きな利点であり、理想のバランスや見た目を持つ矢を手に入れることができるのです。さらに、練習用としても最適で、比較的安価であるため、使い始めの間に矢を壊してしまっても心理的な負担が少ないという利点があります。

 

カーボン

カーボン繊維を使って作られた矢です。曲がらないので的が安定します。中級者以上の人に主に利用される矢です。最新の技術を駆使して製造された矢で、カーボン繊維を用いることによって高い強度と耐久性を兼ね備えています。

 

矢の飛行特性を極めたい射手にとっては欠かせない選択肢の一つです。

 

近年では外見が竹矢に酷似したカーボン矢も開発されており、見た目の美しさと実用性を兼ね備えています。

 

アルミカーボン

アルミとカーボンを併用し作られた矢です。アルミの者風呂にカーボン繊維をコーディングしてあります。高コストですがそれに見合う品質が魅力です。細く曲がりにくいという特性から遠的用の矢として使われます。

 

最初に紹介した古くから使われている天然の竹素材の矢です。職人の手により1本1本手作りで作られており、用いる竹の選別も手を抜けないのでかなり高コストになります。また天然素材ですので保管方法や取扱いに気を使う必要があります。

 

竹は熱を加えることで曲げやすくなるため、火で炙ってから曲げるという技法で形を整えます。このプロセスによって、一本一本に個性が生まれ、射手の手になじむ矢へと仕上がるのです。竹矢は、その美しい外観と独特の飛び方から、弓道上級者によって愛され続けています。

 

しかし、その繊細さゆえに初心者が使うには扱いが難しく、短期間で矢を折ったり、矢羽を傷つけたりするリスクがあります。そのため、練習段階ではより耐久性のある矢を用い、竹矢の使用は技術が向上してからにすることをおすすめします。

 

矢の羽根の種類

羽根の種類は非常にたくさんあります。七面鳥・フクロウ・黒鷲・犬鷲などなど。どの羽根もそれぞれ特徴が違います。矢の値段はシャフトと矢羽根の組み合わせで変わることになります。