弓道をしている方であれば、目に見える指標として段位の取得を目指す方も多いでしょう。取得するための基準も明確であり、モチベーションにも繋がりやすいです。
しかし、一体どの段位を目指すとよいのでしょうか。

弓道では審査での評価によって級・段位が定められます。弓道をしている方にとって、その最終地点である最高段位は永遠の憧れでしょう。弓道における最高段位とはどこで、またどうやって取得するのでしょうか?
級位は五級から始まり一級まであります。そして級位に続く段位は初段から十段までとなっています。つまり、弓道の最高段位は「十段」となります。
弓道には級・段位に加えて、称号というものもあります。称号は上から、錬士から始まり、教士、範士と3段階になっています。段位との兼ね合いとして、一般的には「五段→錬士→六段→教士→七段」の順で取得していきます。
級・段位や称号は全日本弓道連盟によってそれぞれの級位や段位において明確な審査規定が定められており、それに基づいて審査が行われます。
しかし、全日本弓道連盟の審査規定には「九段以上の段位は、審議会の選考による」としか書かれていません。称号の最高位である「範士」もこれと同様の扱いです。単に技術や立ち居振る舞いのみでなく、弓道界への貢献などを含めて総合的に判断されるようですね。
また九段を受ける資格の基準は「弓道の真体に透徹した者」とあります。十段については記載がありませんでした。これらのことからも、九段や十段、範士ともなってくると、明確な基準がある訳ではなく、その人自身に応じて審査がなされていることが伺えます。
弓道には級・段位があり、その最高段位は「十段」でした。さらに、弓道には称号というものもあります。九段や最高段位である十段、また称号の最高位である範士の取得は非常に難易度が高く、その分名誉のあるものであると言えるでしょう。