弓道における弓の引き方の基本「射法八節」とは

弓道における弓の引き方の基礎である「射法八節」の解説をしています。今回紹介する内容は弓道という武道の解説そのものといってもいいでしょう。

 

 

弓道における引き方の特徴

弓道における弓の引き方は「射法八節」という理論に基づいています。全日本弓道連盟が戦後制定し、以降弓道の教えの基礎になりました。

 

射法八節とは

「射法八節」というのは矢を放つための基本動作を8つの節に分けて指導する教えのこと。「弓道八節」とも言いますね。その8つの教えの内容は以下の通りです。

 

足踏み(あしぶみ)

的に向かって両足を外八文字(約60度)に踏み開く動作のことです。

 

胴造り(どうづくり)

足踏みの基礎です。両脚の上に上体を安静におき、矢の方向を調べる為の動作・構えです。

 

弓構え(ゆがまえ)

弓を引く前におこなう準備動作です。矢を構えます。

 

打起し(うちおこし)

弓構えの位置から、弓矢を持っている両拳を上に上げる動作です。

 

引分け(ひきわけ)

打ち起こしの位置から弓を押しながら、弦を引きこむ動作です。

 

会(かい)

引分けの後に心身を集中させ、矢が的を狙っている状態です。

 

離れ(はなれ)

矢を放つことです。弓道という武道における「気合いの発動」を意味しています。

 

残心(ざんしん)

矢を放ったあとの姿勢のことです。矢を放った後でも精神の集中を解かずに姿勢を変えず的を注視します。

 

▼動画で見るとわかりやすいです▼