弓道とアーチェリーの違い

弓道とアーチェリーの違いをそれぞれの特徴の違いを上げて紹介しています。

 

アーチェリーの特徴

  • 射者からみて弓の左側を矢が通る。
  • 点数制。的に当てることが大前提とされ、的の中心にどれだけ近いかを点数で競う。
  • 的に当てるための補助具「サイト」や「クリッカー」などを使用できる。
  • 的までの距離は30~90mで一律ではない。
  • 的までの距離によって的の大きさが変化する。

 

弓道の特徴

  • 射者からみて弓の右側を矢が通る。
  • 的中性。的にあたればよい。弓道場での振る舞いを評価される。
  • 的までの距離は近的の場合28m、遠的の場合60m。
  • 的の大きさは直径36cm
  • 的にあてるための補助具は使用禁止。

 

歴史的経緯の違い

アーチェリーというのはひたすら的をあてることに特化して進化・改良されてきました。

 

それに対して弓道は神器として利用されてきた経緯から古来の形を尊重しています。

 

命中精度より美に重みが置かれているため、いかに的にあてるか・・・ではなく弓道場での振る舞いや射形の美しさが評価の基準となったのです。

 

以上弓道とアーチェリーの違いについて簡単に紹介させていただきました。あてることを目的とし競い合う「スポーツ」がアーチェリー。

 

精神論や美を重視している「武道」が弓道ということです。同じく矢を当てるものとはいえ似て非なるものなのです。