弓道の和弓の選び方

弓道具の1つである弓の選び方を紹介しています。

 

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和弓とは

日本古来の武道である「弓道」で用いる弓は「和弓」と呼ばれています。和弓の形状・見た目はもう何百年も前からほとんど変わっていません。アーチェリーのように的に当てることを重視している競技は精度を高めるために形状が改良されてきました。弓道は的にあてることよりも作法や振る舞いを重視している競技なので、弓の形状は美しさや趣が優先されさほど変わっていないのです。

 

和弓の選び方のポイント

和弓を選ぶうえでポイントとなるのは以下のような点となります。

 

長さ

和弓を選ぶうえでもっとも基本となるポイントです。自分の身長と、矢を引きこんだ時の長さ(引き尺)を考慮し弓の長さを決めることになります。基本和弓は長いです。基準の大きさ(並寸)でも221cmですので世界に数ある弓の中でも随一の長さです。

 

長さの基準

  • 三寸詰:212cm(七尺)
  • 並寸:221cm(七尺三寸)
  • 二寸伸:227cm(七尺五寸)
  • 三寸伸:230cm(七尺六寸)
  • 四寸伸:233cm(七尺七寸)

 

材質

弓道に用いられる弓の材質には竹弓・カーボン・カーボン竹弓の3種があります。

 

竹弓

その名の通り竹の材質で作られた弓になります。天然素材を使っていますので温度や湿度によって弓力が変わったり、細かいメンテナンスが必要になったりなど取り扱いは難しいです。ただ反動がスムーズに伝達するという特性やその品位から愛着がわきやすいなどのメリットは十分にあります。

 

カーボン(グラス)

内部に木材を使用し、グラスファイバーやカーボンファイバーでコーディングした弓です。耐久性がいいので壊れにくい。そして安価。コストパフォーマンスがとてもいいので入門者に好まれます。

 

カーボン竹弓

竹弓とカーボン素材を合わせた弓のことです。古くから伝わる伝統の竹弓製造技術と最新のカーボン繊維の技術を組み合わせたものです。純竹弓と比較してメンテナンス・取り扱いは簡単です。